喫煙者の方でホワイトニングをお考えの方はいらっしゃいませんか。
タバコを吸っていると、歯が黄ばんできて困っているという方は多いです。
ホワイトニングで対処できるのでしょうか。
北海道の歯医者が詳しく解説します。

□歯が黄ばむ原因

歯が黄ばむ原因はさまざまです。
一体どんな原因で黄ばんでしまうのでしょうか。
食べ物には、ポリフェノールというものが含まれています。
このポリフェノールは、唾液の中のタンパク質と結合すると、ステインいうものに変わってしまいます。
歯の黄ばみはこのステインによって引き起こされてしまいます。

では、どのような食べ物で発生しやすいのでしょうか。
例えば、カレーやキムチなどの色の濃い食べ物や、コーヒーや紅茶、緑茶などの飲み物を摂取するとステインは付着しやすくなります。

また食べ物や飲み物だけが黄ばみの原因ではありません。
その他には、タバコも黄ばみの原因の一つです。
タバコにはヤニが含まれていて、食べ物による黄ばみよりも厄介です。

どうしてステインやヤニは歯に色を残してしまうのでしょうか。
歯の表面にはエナメル質といった透明の膜のようなものがあります。
はじめに、ステインやヤニはこの膜に付着します。

しかし、エナメル質に留まり続けたステインやヤニはその中まで浸透します。
そのため、黄ばみが取れなくなってしまうのです。

□タバコのヤニを落とす方法

タバコのヤニによってついた黄ばみは、ステインによる黄ばみよりも厄介です。
では、どのように取れば良いのでしょうか。
タバコのヤニを取る方法はいくつかあります。

＊自宅で対処する方法

まずは、セルフで行う方法です。
ホワイトニング歯磨き粉というものが市販されています。
安価でお手軽なため、とりあえず始めるのにぴったりです。
そのような歯磨き粉には、黄ばみを浮かせる効果があります。
そのため、ヤニの黄ばみにも効果がある場合があるでしょう。

ホワイトニング歯磨き粉には、研磨剤などの微粒子が含まれているものと、そうでないものがあります。
この場合、どちらを使えば良いのでしょうか。
まずは、研磨剤が入っていない方をおすすめします。
研磨剤入りの歯磨き粉は、エナメル質を削って黄ばみを落とします。
しかしエナメル質を削ってしまうと、後から汚れが再付着しやすくなってしまいます。

また、注意事項を守って使用しましょう。
ホワイトニング歯磨き粉は、飲食の直後は避けましょう。
歯の黄ばみが気になっていると、すぐに歯磨きしたくなるかもしれませんが、すぐに歯を磨いてはいけません。
なぜなら、飲食の直後にホワイトニング歯磨き粉を使うことも、エナメル質を傷つけることにつながるからです。
そのため、30分あけて歯磨きをしましょう。

＊クリニックで対処する方法

ホワイトニングで黄ばみは落とせます。
ヤニは強力なため、一回の施術で白くなりきらないこともありますが、何度か行えば理想の白さに近づくでしょう。
では、どのような方法で歯を白くしているのでしょうか。

ホワイトニングでは、過酸化水素という薬剤を用いて歯を白くします。
過酸化水素はエナメル質を削らずに歯を白くします。
そのため、施術後にまた黄ばむ心配も少ないです。

具体的にはどのようなことをするのでしょうか。
施術では歯に過酸化水素を塗り、紫外線をカットした光を当てます。
過酸化水素は光で活性化するのです。

ホワイトニングでは、歯の白さの程度が調節できます。
というのも、突然真っ白にするのはおすすめできない場合があるのですが、なぜでしょうか。
それは、歯が顔の印象を大きく左右しているからです。
歯が顔の印象を大きく左右しているため、突然歯の色が変わると違和感を生んでしまうかもしれません。
そのため、必要に応じて段階的に歯を白くしましょう。

□喫煙者のホワイトニングの注意点

タバコによる歯の黄ばみは、ホワイトニングで対処が可能でした。
しかし、喫煙者の場合、特別気をつけておくべきことがあります。
一体どのようなことでしょうか。

まず、ホワイトニングの後24時間はタバコを控えなければいけない点です。
ホワイトニングを行う際に用いる過酸化水素は、歯の表面の層と、ミネラルが一時的に失われてしまいます。
そのため、歯の状態が安定するまでは、歯が黄ばみやすい状態になっています。
この状態でタバコを吸ってはいけません。
すぐに黄ばみが再付着してしまう可能性があります。

しかし、ポリリンホワイトニングであれば心配ありません。
ポリリンホワイトニングであれば、施術で傷ついた層はすぐにケアされ、失われたミネラルはすぐに補填されるため黄ばみにくい歯になります。
そのため、すぐにタバコを吸っても大問題にはなりません。
気をつけておくべきことが少ないのは嬉しいですね。

□まとめ

ホワイトニングは、歯を白くするために最適な判断です。
ポリリンホワイトニングであれば、気をつけておくべき点も少なく、安心です。
歯の黄ばみにお困りでしたら、ぜひご検討ください。