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脱灰した歯はホワイトニングで治療できるの?北海道の歯科医が解説します

「歯が着色する原因って何があるのだろう。」と疑問を持っている方はいませんか。
日本人はもともと歯が平均的に黄色い色をしていますが、生活習慣や脱灰も歯の色に影響を及ぼします。
そこで今回は、歯の着色原因と脱灰、ホワイトニングについて、北海道の専門家が解説します。

□歯の着色原因について

まず初めに、歯の着色原因を6つ紹介します。

1つ目は、沈着物です。
これはコーヒーやカレーといった色の濃い食べ物やタバコによって起こり、着色原因の1つとして聞いたことがある方もいるでしょう。
タバコで着く色は特に落ちにくいと言われています。
沈着物による着色は歯科医院でクリーニングを行えば落とせるでしょう。

2つ目は、加齢変化です。
加齢に伴って歯が黄色くなる場合があります。
なぜなら、歯磨きや咀嚼などで歯の表面のエナメル質が薄くなったり、エナメル質の中にある象牙質が濃くなったりするからです。
個人差はありますが、ホワイトニングできれいにできるでしょう。

3つ目は、治療後の詰め物や被せ物による変化です。
虫歯で治療するときに詰め物を入れる場合がありますが、それの色が変わることがあります。
新しく詰め直す、または白い被せ物を選ぶと解決できるでしょう。

4つ目は、虫歯による変色です。
そもそも虫歯とは、口の中の細菌の歯を溶かすスピードが、歯を再生させるスピードを上回ったときに起こります。
その結果歯の色が白濁し、徐々に色が黒色や黄色になります。
歯が溶けることを脱灰と呼びますが、この変色の対処法についてはこの後確認しましょう。

5つ目は、神経がない歯です。
神経の治療を終えた歯は時間が経つにつれて色が変わります。
これはホワイトニングで対処すると良いでしょう。

6つ目は、先天的な変色です。
生まれつきエナメル質が形成されていなかったり、病気の影響が大きかったりすると、歯の色が変わる場合があります。
これはどの程度の変色かで治療法が変わりますが、ホワイトニングやセラミックスの被せ物をすると解決できるでしょう。

□歯の脱灰について

続いては、着色原因の1つであった「歯の脱灰」に焦点を当てて説明します。

歯の脱灰とは、むし歯菌が出す分泌液により歯が溶けることを指します。
歯が溶けると歯のエナメル質の光沢が失われ、多くの場合は歯が白く濁り始めるでしょう。
この白く濁り始めた部分はホワイトスポットと呼ばれています。

では、このホワイトスポットの対処法にはどのようなものあるのでしょうか。
まずはホワイトニングをしましょう。
ただし、ホワイトニングをすると、ホワイトスポットが通常の歯の色よりも白くなります。
このときにホワイトニングを止める方がいますが、止めずに継続しましょう。

継続して行うことで周辺部位の色調が馴染み始めます。
馴染むと自然な仕上がりになり、歯全体がきれいな白色になります。
もし、ホワイトニングを継続して行っても改善できない場合は歯科医師に相談しましょう。

□ホワイトニングについて

最後にホワイトニングの説明をします。

*白さを維持できる期間について

ホワイトニングの効果は永久に続きません。
一般的には2〜3年で元の色に戻ると言われています。

エナメル質の表面はリンやカルシウムが溶け出す脱灰と、逆にリンやカルシウムが再生する再石灰化を繰り返します。
これらの作用によって元の状態に戻るので、定期的にホワイトニングをしましょう。

また、先ほども紹介しましたが、食べ物やタバコは歯の色に影響を与えます。
それらを気にしないで生活した場合、2年よりも早くに歯の色が元に戻ることも考えられます。
定期的に歯のクリーニングをする、また普段から食べ物に注意して生活しましょう。

*体や歯の影響について

ホワイトニングと聞くと、「強い漂白剤を使っているため歯に悪影響を及ぼしそう。」と考える方はいませんか。
その点に関して、体や歯に悪影響はないので安心してください。
薬剤の安全性は確認されています。

ただし、薬剤を飲み込むと粘膜や食道が火傷する可能性があります。
指定通りの使用を心がければ心配は要りません。

また、歯に悪影響はありませんが、人によっては知覚過敏になる場合もあります。
特に冷たい風に反応しやすいですが、ほとんどの場合は時間の経過で症状がなくなります。
時間が経っても痛みが続く場合は薬剤の濃度を下げる、もしくは時間を空けて休みながらホワイトニングを行うと良いでしょう。

*必要な期間や回数について

ホワイトニングは2種類に分かれ、それぞれで必要な期間や回数は変わります。

歯科医院で行うオフィスホワイトニングの場合は2、3回行えば白くなります。
一方、自宅で行うホームホワイトニングの場合は2〜4週間程度かかります。

これは変色の重篤度によって変わるため、目安として把握しましょう。
3回以上オフィスホワイトニングする必要がある方もいれば、数ヶ月ホームホワイトニングする必要がある方もいます。
ホームホワイトニングは時間がかかるので、早く白くしたい方はオフィスホワイトニングを選ぶと良いでしょう。

□まとめ

今回は、歯の着色原因とホワイトニングについて紹介しました。
歯の脱灰でホワイトスポットができて、お悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
その場合はホワイトニングを定期的に行って自然な白さの歯を目指しましょう。

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