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2020.12.10
北海道在住の方で「ホワイトニングを行って歯本来の色に近づけたい。」と考えている方はいませんか。
では、「歯本来の色」とはどのようなものでしょう。
いざ説明するとなると難しいですよね。
今回は、歯本来の色について最初に説明し、その後にホワイトニングのメカニズムの説明をします。
歯本来の色を理解するために、まずは歯の構造から説明します。
歯はいくつかの組織から成り立っています。
まずは、「エナメル質」と呼ばれる灰白色で半透明の構造があります。
この部分は3ミリ程度の厚さで、体の中で最も硬い組織と言われています。
これは歯の一番外側にあり、ここが汚れていると歯が汚く見えるでしょう。
そして、「象牙質」と呼ばれる黄色の組織があります。
この組織はエナメル質を内側から支える役割を持ち、歯の形が作られます。
象牙質の内側に「歯髄」と呼ばれる神経があったり、歯の根の部分の周囲には「セメント質」と呼ばれる構造があったりします。
ここまでが歯の構造の説明でしたが、歯本来の色に影響を与えるのはどれかわかりますか。
歯の色に関わるのは、「象牙質」と「エナメル質」の2つです。
黄色の組織である象牙質を半透明のエナメル質が覆っているため、中の色が外側に透けて色が出ます。
つまり、歯本来の色とは、象牙質の色とそれを覆うエナメル質によって決まります。
では次に、歯の色は種類や位置によって異なるのはご存知ですか。
歯の色はどれも同じではありません。
歯の種類の観点からは、象牙質の厚みは歯の形によって変わるため、色に差が出ます。
歯の形が大きければ大きいほど象牙質も大きくなり、色が濃くなります。
また、犬歯は加齢によってトーンダウンしやすい歯であることも知っておきましょう。
犬歯はそれ以外の歯に比べて噛み合わせの力が入りやすく、噛む刺激によって代謝が促されるのでトーンダウンしやすいです。
そして、歯の位置の観点からは、歯茎からの距離によって色に違いがあります。
外側を覆っているエナメル質は歯茎に近ければ近いほど薄いです。
そのため、歯茎に近いと色が透けやすくなり、歯茎付近の歯の色は特に濃く見えるでしょう。
次は着色する原因を紹介します。
まずは、歯の表面に付着するヤニやステインです。
コーヒーやタバコによって歯が着色するのは、お聞きになったことがあるでしょう。
コーヒーを飲むとステインが、タバコを吸うとヤニが歯の表面に付着します。
これらの汚れはクリーニングで比較的簡単に除去できるので安心してください。
次は、先ほど説明した歯内部の黄ばみです。
日本人はもともとエナメル質が薄いと言われており、平均的に歯が黄色く見えます。
この内部の黄ばみはホワイトニング以外では直せません。
では、最後にホワイトニングのメカニズムについて紹介します。
ホワイトニングと聞くと、「強い漂白剤を使用しているから歯が溶ける可能性がある。」と不安を感じる方はいませんか。
ホワイトニングは普及してからおおよそ15年経ちましたが、歯が溶ける事例は報告されていません。
もともと歯の治療に使われていた薬品を使うため、安心して利用できます。
そのメカニズムを簡潔に言うと「エナメル質の小さい穴に薬剤を浸透させることで白くする」というのものです。
歯の汚れは表面に沈着しているだけでなく、エナメル質の小さな穴の中に入り込む場合もあり、歯磨きでは綺麗にできません。
ホワイトニングとは、穴の中に入った汚れを落とす治療のことです。
また、ホワイトニングは2種類に分かれます。
違いがあるため、自分に合った方を選びましょう。
1つ目は、オフィスホワイトニングです。
これは歯科医院で行うホワイトニングのことで、高濃度の薬剤を使用するため、短時間で終わるのが特徴として挙げられます。
施術時間は1時間程度で、定期的に通院するのが一般的です。
ただし、歯がしみる可能性があるため注意しましょう。
これは一時的な症状ですが、人によっては強くしみる場合もあります。
翌日まで痛みが続く場合は歯医者に相談しましょう。
2つ目は、ホームホワイトニングです。
これは家で行うホワイトニングで、専用のマウスピースを用意し、ホワイトニング剤を流し込むことで歯を白くします。
種類はいくつかあり、1〜2時間程度で済むものもあれば、寝ている間の6〜8時間装着するものもあります。
効果が出るまでに時間がかかるだけでなく、装着時間を守る必要があったり、マウスピースの手入れをしたりと大変であるため、オフィスホワイトニングを選ぶと良いでしょう。
どちらとも歯が白くなりますが、注意点があります。
それはホワイトニングの効果が永久には続かないことです。
コーヒーやカレーなどの色素沈着しやすい食べ物を食べたり、レモンやオレンジなどの酸性が強い飲み物を飲んだりすると効果が薄れます。
ホワイトニング直後はもちろんのこと、時間が経ってからも歯の着色につながる食べ物や飲み物を極力取らないようにしましょう。
今回は、歯の構造とホワイトニングについて紹介しました。
エナメル質や象牙質について知ると、歯がなぜ着色するのか、本来の色とは何かがわかります。
歯の白さを保つためには定期的なメンテナンスと普段から摂取する食事に気をつけて生活しましょう。
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