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2020.12.24
北海道在住の方でホワイトニングを検討している方はいませんか。
ホワイトニングという名前は聞いたことがあっても、その仕組みを理解していない方もいるでしょう。
そこで今回は、ホワイトニングで使われる成分やその仕組みについて紹介します。
まず押さえておきたいのは、ホワイトニングには2つの意味があることです。
1つ目は、過酸化水素がカタラーゼで分解され、フリーラジカルを発生させることによる漂白です。
フリーラジカルには強い酸化力による漂白作用があるので、歯のホワイトニングに応用されています。
これは多くの方が認識しているホワイトニングの意味でしょう。
2つ目は、歯の表面に付着する汚れを落とすだけのものです。
この2つの作用について、使われる成分を見ましょう。
1つ目のホワイトニングで使用する薬剤は3つあります。
まずは過酸化水素です。
オフィスホワイトニングで使用される成分の過酸化水素ですが、すぐにフリーラジカルを発生させ、着色している有機質を分解して歯を白くさせます。
これは歯科医と歯科衛生士しか取り扱いが認められていません。
次は、過酸化尿素です。
過酸化尿素の働きは過酸化水素と似ています。
ただし、過酸化水素に比べて刺激が弱いため、ホームホワイトニングに使用される場合が多いです。
これも歯科医院でしか取り扱いが認められておらず、市販されていません。
最後は、過ホウ酸ナトリウムです。
これは神経を抜いた後のホワイトニングで使用されるものです。
以上が漂白するときに使われる薬剤です。
次は、汚れを落とすホワイトニングで使用する薬剤を見ましょう。
汚れを落とす薬剤には、メタリン酸があります。
この薬剤は漂白を目的としていないため、エナメル質や象牙質に浸透した着色を白くできません。
歯磨き粉に使われ、歯科医師免許がないホワイトニングエステサロンでも見られるでしょう。
続いては、ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについて紹介します。
ホワイトニングの仕組みは「色素の分解」と簡潔に言えるでしょう。
ホワイトニング剤には過酸化水素が含まれると紹介しましたが、まず初めに、それが歯の内部に浸透します。
そして、浸透したら色素と反応して分解が生じ、その結果、歯の黄ばみが漂白されて白い歯になります。
これはホームホワイトニングでもオフィスホワイトニングでも同じ仕組みであり、あまり複雑ではないでしょう。
また、オフィスホワイトニングのみに当てはまる別の仕組みがあります。
それはマスキング効果と呼ばれるものです。
これは、エナメル質の構造をガラス状に変えることで光が乱反射して、象牙質の色が見えないようになることを指します。
歯が白く見えますが、これは一時的なものであることを覚えておきましょう。
最後に、ホワイトニングを受けるときに知っておくと良いポイントをいくつか紹介します。
過酸化水素と聞くと、あまり実態が分からず、不安を感じる方がいるでしょう。
確かに高濃度の過酸化水素の使用は危険ですが、歯科医院で利用するのは安全な濃度のものです。
そのため、歯に悪影響が出るのか心配することなく受けられます。
ただし、皮膚に付着すると炎症を起こす可能性があるため、歯科医の指示に従って治療を受けましょう。
中にはホワイトニングを控えた方が良い方もいます。
まずは知覚過敏や歯周病、虫歯がある方です。
ホワイトニングを行った後は歯がしみる可能性があり、上記の歯の状態で行った場合は高い確率でしみるでしょう。
そのような方は治療をしてからホワイトニングを受けましょう。
次は無カタラーゼ症の方です。
無カタラーゼ症の場合は過酸化水素を分解できません。
そのため、ホワイトニングをすると口腔壊死を引き起こす可能性があります。
この症状は歯科医院で簡単にわかるので、ホワイトニングを受けたい方は最初に確認しましょう。
最後は光過敏症の方です。
オフィスホワイトニングでは強い光を使用してホワイトニングを行います。
そのため、光を浴びると皮膚に水ぶくれや紅斑ができる方はホワイトニングを控えた方が良いでしょう。
最近ではホームホワイトニングのキットを海外から購入できます。
「歯科医院よりも安いからネットにしよう。」と考えている方は注意しましょう。
中には実際に認可を受けていないものや、適切な表示がされていないものがあります。
また、日本人は海外の人に比べてエナメル質が薄いです。
そのため、同じ濃度のホワイトニング剤を使用すると、知覚過敏を起こす可能性が高いです。
歯科医院では日本人向けの濃度で行われるため、歯科医院で治療した方が良いでしょう。
今回は、ホワイトニングで使用される成分やその仕組みについて紹介しました。
どういった成分が使われ、なぜ白くなるのかおわかり頂けたと思います。
まだまだわからないことが多いと思いますので、ホワイトニングを検討している方は是非当院にご相談ください。
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