「ホワイトニングの施術後、なぜか冷たいものが歯に染みる。」
このような声が上がることがあります。
これは知覚過敏と呼ばれる症状です。
一体なぜホワイトニングの後に知覚過敏の症状を感じるのでしょうか？
今回はホワイトニング後の知覚過敏について、その原因や対策をご紹介します。

□ホワイトニング後に知覚過敏になる原因とは？

そもそも知覚過敏とは何かというと、歯磨きをするときや、アイスクリームや近々に冷えたジュースといった冷たい飲み物や食べ物を口に入れた時に歯に何らかの刺激が生じた際に感じる痛みのことです。
知覚過敏になると、上記のような場合に痛みを感じたり、しみたりします。
ホワイトニングに行った後に知覚過敏の症状が現れるのは、ホワイトニングに使われる薬剤の刺激が原因である可能性があります。
ただし、ホワイトニングに行った人全員が知覚過敏になるとは限りません。
知覚過敏になりやすい人は共通した特徴がある場合があります。
その一つ1つが、歯ぎしりの癖がある場合です。
無意識のうちに歯ぎしりをしてしまう方は、歯の表面にあるエナメル質が歯ぎしりによって剥がれ、象牙質という本来エナメル質の下にある層が剥き出しになっている可能性があります。
他にも、歯の表面に傷がある人も知覚過敏になりやすい傾向があります。
特に研磨剤入りの歯磨き粉を日常的に使用している方は歯の表面に細かい傷がついている可能性が高いです。
また、一度虫歯にかかって詰め物がある場合、その詰め物の隙間に薬剤が入り込んでしまい、知覚過敏の症状が起こる可能性もあります。
以上のような特徴が見られる場合は知覚過敏になりやすいので注意しましょう。

□ホワイトニング後の知覚過敏の対処法とは？

知覚過敏にならないことに越したことはありませんが、実際に症状が現れた場合はどう対処すれば良いのでしょうか？
まず、とるべき対策としては、症状が現れてから24時間は冷たい食べ物や飲み物を控えることです。
知覚過敏は歯の表面にあるペクリル層というタンパク性の皮膜が剥がれることによって起こります。
しかし、ペクリル層は24時間ほどで自然に再生します。
知覚過敏の症状は一過性のものなので、症状が現れてから24時間以内は冷たい飲食物や刺激の強い食べ物を控えましょう。
基本的には刺激の強い飲食物を避けて、我慢していれば痛みが自然と引いていきます。
このような対策しても痛みが治らない場合は、市販の鎮痛薬を飲むのもおすすめです。
一般的には冷たい飲食物や刺激の強い飲食物を控えれば知覚過敏の痛みはだんだんひいてくと言われています。
しかし、二日以上痛みが引かない場合はその痛みは知覚過敏によるものではない可能性もありますので、その場合は歯医者で診てもらった方が良いでしょう。
また、薬局にいくと知覚過敏戦用の歯磨き粉やフッ素配合の歯磨き粉が売っています。
知覚過敏用の歯磨き粉には硝酸カリウムという成分が配合されており、知覚過敏の痛みを緩和する効果があるのでおすすめです。
また、フッ素は歯のエナメル質を強くして象牙質を守ってくれる効果があるので、これらの歯磨き粉を普段より長く口に含むことで痛みを和らげてくれます。

□知覚過敏を未然に防ぐ対策とは？

ホワイトニング後に知覚過敏にならないためには、ある程度ホワイトニングの前に対策をしておくことが重要です。
事前に対策できることとしては、ホワイトニングを始める前に、虫歯の治療を済ませることがあります。
虫歯の状態でホワイトニング治療を受けると知覚過敏になりやすいです。
まずは虫歯の治療を優先しましょう。
虫歯にかかっている歯にホワイトニング薬剤と塗布すると、溶液が歯の奥に浸透しやすく、激痛を伴う可能性があるので注意しましょう。
また、歯のエナメル質のひびを埋めておくのも有効な対策です。
エナメル質には近く知覚がないため、ホワイトニングの薬剤を塗布しても痛みは感じません。
しかし、エナメル質にヒビが入っている場合、象牙質が剥き出しになるため痛みを感じやすくなります。
エナメル質のひびを埋めてからホワイトニングの施術をすることで、歯のシミも感じにくくなるでしょう。
研磨剤が含まれている歯磨き粉を使っている場合、研磨剤の含まれていない歯磨き粉に変えるのも有効です。
先ほども説明した知覚過敏用の歯磨き粉やフッ素配合の歯磨き粉に変えるのもおすすめです。
他にも、ホワイトニングの原因となる薬剤の濃度を低濃度の薬剤にすることで、もしシミや痛みが起こってもその程度を抑えられます。
低濃度のホワイトニング薬剤で施術をして欲しい場合は歯医者さんにお願いしましょう。

□まとめ

今回は、ホワイトニング後の知覚過敏の原因や対策についてご紹介しました。
十分に対策しておくことで、もし知覚過敏になっても痛みやシミを最低限まで抑えられるので、十分な対策をしておきましょう。
北海道にお住まいの方で、ホワイトニングをご検討中の方は、お気軽にご相談ください。